2012年9月5日水曜日

9月4日(火)シャンコットンの生地実験<大久保>


先日ミャンマーから持ち帰られた、シャン生地の衣類アイテム。
このシャン生地の良さをもっと知っていただきたくて、今回は特にコットンの生地に対して
風合いをよくするためにいろいろ試してみました。

①2回洗い(洗濯機1回、手洗い1回)+酢大さじ1杯(付け置き20分)
②2回洗い(洗濯機1回)+シャンプー1回洗い+リンス(付け置き20分)+塩
③2回洗い(洗濯機2回)+リンス+塩
④2回洗い(洗濯機1回)+おしゃれ着洗剤1回+塩
⑤2回洗い(洗濯機1回)+石鹸水手洗い1回+塩
⑥2回洗い(洗濯機2回)
⑦2回洗い(洗濯機1回)+石鹸水洗濯機1回
⑧2回洗い 洗濯機1回+1晩水につけ置き+石鹸水手洗い1回

すべてに脱水は洗濯機で1分間行い、その後、100回振ってから干しました。

[結果]
①触れてすぐに、柔らくしっとりして、肌触りがよい。
②柔らかくなった。
③ ②よりはごわつきはあるものの、少し柔らかく変化している。
④ごわつきが残る。
⑤、⑥、⑦洗う前とあまり変化がない。
⑧ ばりばりした手触りになった。

[考察]
酢を用いたものが、最も、柔らかく、風合いのよいものとなりました。
シャンプーリンスの使用については、綿だから、髪の構成成分のたんぱく質とは違い、
効果はいかほど?と思っていましたが、変化があり、驚きです。
残念ながら今回は塩、手洗い洗剤、石鹸水の効果は認められませでした。
インターネットで調べたところ、
中性洗剤がよく、粉石けんを使用するとよいと書かれていたので、
石鹸水を使って試してみましたが、わからなかったですね。


[色落ちに関して]
2回洗い、注ぎもしっかりしましたが、濃い色は色落ちがします。
塩は柔らかさへの影響はわかりませんでしたが、色止めには効果があったように思います。
酢は色止めに効果が認められました。
3~4回以上洗えば、色落ちの問題はほとんどないと思われますが、
それまでは白物と一緒に洗わないようにとの伝達が重要と思いました。

[総合的な結果として]
自然のものを使うのであれば、酢と塩がよい。
酢もつけ置きするとよく、しっかり濯ぐと臭いはなくなります。
シャンプーリンスは柔らかくなりますが、臭いがつくので、好き嫌いがあるかもしれない。
お気に入りの香りのものを使うと良いですね。
綿はそのまま乾かすと特有のごわつきが出やすいので、半乾きのときによく振るとよいそうです。
今回は100回振ってみました。(笑)こんなに振らなくてもよいかもしれません。(笑)

村のおばあさん達が手作りされているシャンコットンの生地。
手織りなのか、機械織りなのか、ミャンマー人でさえわからないというほどに、上手にし立てられています。
洗濯機で洗っても耐えるほどしっかりもしています。

この地方は貧しく、生活するのに厳しい環境で、若い人達の多くが外に働きに出るそう。
その中でもがんばっているおばあさん達がいて、縫製プロジェクトの人達はその人々の助けになるならばと、あえてこの生地を選んで購入しているのだそうです。

そのようなお話を聞くと、綿ならではの着心地の良さ、肌触りの良さに加え、
さらにおばあさん達の手作りの優しさやぬくもりが感じられるように思います。
私はミャンマーに行ったことがあるので、日焼けしたしわしわのおばあちゃんの笑顔を想像してしまいました。

どうぞ、展示会に行った際には手にとってくださいねー。
まだ、洗い加工されていないものは、どうぞご自身でいろいろ試していただいて変化を楽しんでいただけたらと思います。

今回、ミャンマー縫製プロジェクトのメンバーにもご意見やアドバイスをいただきながら進めさせていただきました。ありがとうございました。
ひとつひとつ、私も縫製プロジェクトの活動について学び、深めていきたいと思います。

<Reported by TOMIKO>